専攻医の声

専門研修1年目 H.O(平成28年卒)

(平成30年10月16日UP)

新内科専門医制度のスタート

 北播磨総合医療センターで内科専攻医として勤務しておりますH.Oと申します。
 私は、卒後3年目で専攻医としては1年目になります。神戸大学医学部附属病院にて2年間研修した後に後期研修医として当院にて研修を行っております。
 今年度から新たな内科専門医制度が開始され、全国の各病院で設定された専門プログラムに沿って専門研修が開始されています。私の体験を踏まえて当院での内科専門研修プログラムを紹介させていただきます。

 私は、神戸大学医学部附属病院の腎臓内科に入局したうえで北播磨総合医療センターの研修プログラムに応募し研修をしています。同期の内科専攻医もいろいろで専門科を決めていたりいなかったり、入局したりしていなかったりと様々です。
 当院の内科研修プログラムでは3年目は当院にある全ての内科をローテーションする形式で4年目は各種関連病院での研修、5年目は当院にて個人に合わせたsubspeciality研修を行う形式が一般的な流れとなります。
 私は、腎臓内科・リウマチ・膠原病内科を2ヶ月、血液・腫瘍内科・呼吸器内科合同を2ヶ月、消化器内科を2ヶ月ローテーションしております。現時点で専門研修プログラムが6ヶ月終了しましたが、日々充実した研修を行えています。当初は、専門科の研修が遅れることの影響も危惧しておりましたが、実際に体験したものは大きく異なりました。研修医時代とは異なりできる対応の幅が広がり、それぞれの専門科で入院から退院までのplanningについて実際に主治医となって自身で考えていく過程を経験できるということは、内科医にとって何物にも代えがたい大きな財産になると感じました。また、それぞれの専門科に特化した手技や治療を経験し習得できることも勉強になります。例えば私の場合、リウマチ・膠原病科では、関節エコー、血液・腫瘍内科では、骨髄検査や化学療法を扱う上での注意点、呼吸器内科では、気管支鏡、消化器内科では、上部消化管内視鏡や腹部エコーなどを経験させていただきました。










 

 

   消化器内科での研修

 

 

 上記のような貴重な体験ができるのも北播磨総合医療センターの専門プログラムが全ての内科をローテートするプログラムであったことが非常に大きいと思います。確かに新しい制度であり、新内科専門医制度に携わる関係者すべてが初めての経験であるため、戸惑うことも多々あると思います。しかし個人的にはこれは新しいチャンスだと思っています。今後いつかは必ず専門科に特化して仕事をしていくことになり、現在のような他の科の知識や経験を得る機会は、ほぼないと思います。他の科はこんなことをしているんだ、こういう考え方をしているんだと知っておくことは非常に重要であり、この制度をうまく利用できれば内科医として大きく成長できると感じています。

 簡単ではございますが、以上が当院内科研修プログラムの紹介となります。まだ研修途中ではありますが内科医として日々成長している自分を実感できており、当院の内科研修プログラムは個人的にもお勧めです。是非みなさんの目で実際に当院の研修状況を見学しにきてみてください。お待ちしております。

 

 

 腎臓内科での研修