初期研修医の声

初期研修1年目M.Y(R2年佐賀大学卒業)

 初めまして。福岡県出身、佐賀大学卒業のM.Yです。
神戸大学のたすきがけプログラムに所属して、今年度1年を北播磨で研修させて頂いています。 初めてのことばかり、不安と期待で始まった研修でしたが、それも4分の3が終わりを迎えようとしています。振り返ると本当にあっという間で、ふと寂しい気持ちになっている今日この頃です。

 わたしは、耳鼻咽喉・頭頸部外科→呼吸器内科・血液・腫瘍内科合同→呼吸器外科→循環器内科→救急科→外科(今ココ)→総合内科・老年内科・糖尿病・内分泌内科合同→脳神経内科でローテートさせて頂いています。
 さて、ここまで来て、同期たちの紹介文が上手すぎて今さらなにを書こうかと悩みに悩んでいましたが、わたしが学生のとき気になっていた項目として、意外とかかれてなかった副直のことについて書こうかなと思います。

 この病院のプログラムで特徴的なもののひとつが、救急科を1年目で2ヶ月、2年目でも2ヶ月ローテートすることが必須となっていることです。
救急科ローテート中は、割り当てられた症例に対して基本的には最初から最後までを研修医が主体となって診療に当たります。上級医の先生のご指導を受けつつ、自主的に診察、考察、対応する力をつけることができるため初期対応を身につけるのにとても勉強になりました。また救急科ローテート中か否かに関わらず、初期研修医は副直として、宿直(17:00-翌8:30)、半直(17:00-0:00)、日直(8:30-17:00)のいずれかを月3回程度行います。1年目は例年4月末または5月初頭から副直業務が開始されます。
副直では内科当直、外科当直、神経系当直、循環器当直の上級医の先生方と一緒に対応にあたります。当院では研修医が1人で患者の対応をするというリスクはなく、上級医の先生がいる環境で安心して診療に当たることができます。平日は副直が2人体制ですので、研修医2年目の先生と副直に入る機会もありますが、その頼もしさと言ったらありません。3年目以降、1人で宿直業務を任されることを考えると不安で仕方ないですが、このような恵まれた環境で研修できたことはわたしの糧になってくれていると信じています。自分の積極的な姿勢次第で学び得るものはとても多いので、皆さんも積極的に動いて多くのことを上級医の先生や先輩方から学びとっていってください。
また、個人的には副直を通してローテートしている科以外でも、上級医の先生方と知り合うことができたのは日常診療をする上でとてもありがたいなと感じました。

 最後に、わたしのように九州その他、関西圏以外からこの病院での研修を考えている方は特に、見知らぬ土地で知り合いも少ないと不安もあるかもしれませんが、安心して下さい。大丈夫です。北播磨で働いている皆さんは本当に優しくて、上級医の先生方の中にもここで初期研修をされた方が多くいらっしゃるのもうなずける、またいつか戻ってきたいなと思える居心地の良い素敵な環境です。
同期、先輩にも恵まれて、人見知りなわたしでも楽しく研修生活を送ることができました。
情勢的に難しい場合もあるかもしれませんが、少しでもここでの研修を考えているのなら、ぜひ一度見学に来ていただけたら嬉しいです!