初期研修医の声

初期研修2年目K.B(R3年北海道大学卒業)

はじめまして、初期研修医2年目のK.B.です。当院での研修医生活も早いもので1年が終わり、2年目が始まりました。当院での1年間の研修生活について振り返りつつ、当院の魅力について少しでもお伝えできればと思います。

【1年目のローテートについて】
1年目の研修では、内科6か月、外科2.5か月、救急2か月が必修となっており、残り1.5か月が選択研修となっています。
私は、腎臓内科・循環器内科・総合内科・脳神経内科、外科・脳神経外科、選択科目は麻酔科を選択し、研修させていただきました。
内科では、毎週火曜日の朝8時から内科合同カンファレンスという、研修医が実際に経験した症例を発表する機会が設けられております。この発表の準備では、上級医の先生が丁寧にご指導くださり、スライドの作成方法や症例報告のお作法等もしっかり身につけることが出来ます。日々の病棟業務でもチームカンファレンスで患者さんの情報を共有でき、わからないことはその都度、質問できるので、1年間で病棟業務もしっかりこなせるようになると思います。また、上級医の先生方は指導熱心な方が多く、日々忙しい業務の合間を縫って、エコーの当て方やミニレクチャーなども積極的にしてくださり、臨床スキルもこの1年で上達したと実感しています。
外科系研修では、研修医は基本的に手術に入っている時間がメインになりますが、術中介助をさせていただいたり、カメラ持ちをやったり、縫合処置もさせていただけます。体力的にはかなり厳しいですが、先生方は優しく、楽しく研修をさせていただけました。術前・術後管理についても丁寧に指導していただけるので、病棟管理のスキルもしっかり身につけることが出来ます。
麻酔科研修では、指導医とともに麻酔の導入・維持・覚醒までのプランニングをさせていただくことができ、挿管やAライン確保などの手技も積極的に行うことが出来ます。自分の投与した薬剤で患者さんのバイタルが変動するので、とても緊張感がありますが、その分、結果がすぐ反映されるので、とてもやり甲斐があり、充実した研修でした。
救急科研修では、基本的に研修医がファーストタッチを行い、身体診察や病歴聴取から必要な検査を考え、指導医に相談して診療のプランを立てていくというやり方で救急車・ウォークインを問わず診ていきます。はじめはわからないことだらけですが、研修医2年目の先生や指導医のもと、検査プランや鑑別診断を考えることが出来るので、2か月の救急科研修でcommon diseaseに対する初期診療能力をしっかり養うことが出来ます。
どの科をローテートしても各科の先生方は優しく丁寧にご指導してくださるので、不安なく研修生活を送れると思います。

【当直について】
研修医は翌朝までの宿直と24時までの半直の2人体制で、基本的に内科系の指導医と一緒に当直を行います。対応患者数としては一晩で各3~5人程度のことが多いと思います。Common diseaseのみならず、都会ではなかなか目にしないマムシ咬症などのレア疾患も見られますよ。当直中は、内科系の先生のみならず、外科系、循環器系、神経系の先生が当番制で待機してくださっているので、困ったときはすぐに相談できるため、とても心強く、安心して当直業務をこなすことができます。

【生活について】
他の研修医の先生も書かれていますが、車が無いと生活に困ると思います。そこが当院の唯一のデメリットでしょうか・・・
とは言っても、「住めば都」で、学生時代、車の運転をしたことが無かった私も車生活にはだいぶ慣れてきました。車で10分程度の距離にスーパーもありますし、日々の買い物等は今のところ困っていません。
趣味でランニングをしていますが、少し走ると加古川沿いも走ることが出来ますし、すごく景色が良いですよ。運動不足が気になる方は車で5分程度のところにスポーツジムもあり、週末はジムに行って運動されている先生もいらっしゃるようです。

などなど・・・長々と文章に書き綴りましたが、まだまだ文章では書ききれないほど、当院での研修生活はとても魅力的だと思います。コロナ禍で移動も制限され、大変な時期ではありますが、機会があれば、当院へ一度病院見学を来てくださいね。

気象条件が良ければ、病棟から雲海も見られますよ(笑)