外科専門研修1年目 O.C(令和5年高知大学卒)
北播磨総合医療センターで外科専門研修を始めてから、早くも4か月が経過しました。まだ数か月とは思えないほど密度の濃い時間で、毎日が挑戦と学びの連続です。学生時代、野球部やダイビング部に所属していた頃から、「チームで支え合いながら限界に挑戦すること」の大切さを学んできましたが、今まさにそれが、手術室や病棟の現場で日々体現されているように感じています。
私は高知大学を卒業後、伊勢赤十字病院で初期臨床研修を行いました。救急から一般外科まで幅広い分野を経験し、命と向き合う現場で「心臓血管外科を一生の仕事にしたい」と強く決意しました。そしてその思いを胸に、北播磨総合医療センターの扉を叩きました。
この病院を選んだ理由のひとつは、心臓血管外科における高い専門性と最先端の取り組みに触れられることです。とりわけ、当院の特色であるMICS(低侵襲心臓手術)は、国内でも限られた施設でしか経験できない先進的な術式であり、初期段階からこうした手技を間近で学べることに、大きなやりがいと緊張感を感じています。
当科の先生方は、指導において非常に熱心で、専攻医のレベルに応じて丁寧に手技や思考過程を教えてくださいます。術前カンファレンスや術後のディスカッションでも、自分の考えを述べる機会が多く、ただ“やらされる”のではなく、“主体的に関わる”姿勢が自然と養われています。自分の意見に対して、時には厳しく、時には温かくフィードバックをいただけることが、日々の成長につながっています。
看護師さんや臨床工学技士さんをはじめとするコメディカルの方々との関係も非常に良好で、チーム医療の重要性を身をもって感じる毎日です。緊張感のある現場であっても、患者さんの前では常に冷静で温かく、互いに信頼し合える環境があることが、この病院の大きな魅力だと思います。
自分のように、心臓血管外科を志し、臨床力と技術を本気で高めたいと考えている方にとって、北播磨総合医療センターはまさに理想的な学びの場です。今後は、冠動脈バイパス術や弁膜症手術など、より難易度の高い分野にも積極的に関わり、将来的には「どこに出ても通用する外科医」として胸を張れるよう、日々努力を重ねていきたいと考えています。
まだまだ未熟で、立ち止まりそうになる日もありますが、そんなときこそ支えてくれる仲間や、熱く指導してくださる先輩方の存在が、次の一歩を踏み出す力になっています。
これから外科専門研修を考えている皆さん、ぜひ一度、北播磨総合医療センターを見に来てください。そして、皆さんの外科医としての第一歩を、ここから踏み出してみませんか。きっと、自分の可能性を広げる舞台が待っています。