平成30年度

初期研修1年目H.T(H30年神戸大学卒業)

研修病院を選ぶのって、難しくないですか?
 この「研修医の声」では、どの病院で初期研修をしよう?と考えている医学生の皆さんに向けて、1年目の研修医が当院での研修の実際を紹介しています。今回は私にそのお鉢が回ってきたということで、これまでに掲載された同期達の「声」を読んでみると、当院での研修の様子がきちんと書かれているではありませんか。それらを読めば当院の魅力は伝わるハズ。しかし、私が医学生の時に研修病院を選ぶ際には、どの病院がいいだろう?と考える以前に、どういう基準で病院を選べばよいのだろう?と悩んでいました。だって、最適な研修先は選ぶ基準によって変わるはずですから。
 そこで今回は、初期研修先を探している医学生の皆さんに向けて、私がどういう基準で研修病院を選んだかという超・個人的なことについて書きたいと思います。

私がどういう基準で研修病院を選んだか  
 まずは、初期研修の2年間で自分は何がしたいのか?を考えました。私の答えは、「2年間で医師として成長したい」ということでした。なんともざっくりとした考えですが、これをご覧の医学生の皆さんの多くも、根本としては同じように考えているのではないでしょうか。では、その目標を達成するためには何が必要なのかを考えます。私が考えたのは、(1)ハード面の充実、(2)良い指導医、(3)実践の場、の3つです。プロ野球で例えるなら、それぞれ(1)球場・練習場・寮などが整っている、(2)良い監督やコーチがいる、(3)1軍の試合に出られる、ということでしょうか。良い野球選手になるにもこのような球団を選ぶべきでしょう。といってもドラフトで指名された球団に行かなければ... さてプロ野球の話でなく研修病院の話に戻すと、まずハード面については、他の2つの条件ほど重要ではないかもしれませんが、それでも施設が充実していることは働く上で大切です。それから、全科が揃っている方が良いでしょう。次に、良い指導医がいることは重要です。自分で本を読んで勉強できることには限りがあります。先輩の先生方が熱心に指導して下さり、また、研修医の疑問に答えて頂けることは、確実に成長への近道でしょう。最後に、それを実践できる場がなければなりません。せっかく知識を蓄えても、使わなければ身に付くことは難しいでしょう。これらの条件を満たす病院を色々と探した結果、私は当院を初期研修先として選びました。

で、当院は実際どうだったか  
 では当院は実際どうだったかというと、上記の3つの条件を完全に満たしていました。まず(1)ハード面は他病院と比べて圧倒的ですし、もし当院に見学に来て頂ければすぐに分かるでしょう。宿舎も見て頂きたいです。次に(2)指導医についても文句の付けようがありません。各科の先生方は皆本当に教育熱心で、丁寧に指導して下さいます。最後に(3)実践の場も多くあります。初期研修医にとっては救急外来が最も実践できる場なのですが、当院では初期研修医が主体的に診察してアセスメントを行います。もちろん、他の科でも研修医の活躍の場は多くあります。

最後に
 どういう基準で研修病院を選べばよいのかについて、私なりの3つの基準について書きました。そして実際に研修してみて、私が考えていた基準は間違っていなかったと思っています。もし、この「声」が研修先の選び方について悩んでいる方の参考になれば幸いです。そして、同じような基準で考えている方には、ぜひ当院での研修をおすすめしたいです。