概要
薬剤室は病院本館の2階に位置し、調剤室・薬品管理室・DI室・製剤室(無菌・湿性・乾性)・抗がん剤調製室・カンファレンスルームを備えています。
その他の設備として、外来棟2階には外来化学療法室(調製室)、本館1階にはお薬渡し口があります。
また、各病棟に薬剤師を配置し、チーム医療の一員として入院患者さんの薬物療法に参画しています。
スタッフ紹介
薬剤師31名(常勤30名、パートタイム1名)
薬剤室補助員5名(パートタイム5名)
専門・認定薬剤師
生涯研修履修認定薬剤師 6名
日病薬薬学認定薬剤師 3名
日病薬認定感染制御認定薬剤師 1名
認定実務実習指導薬剤師 8名
日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師 2名
兵庫県糖尿病療養指導士認定制度 兵庫県糖尿病療養指導士 3名
心臓リハビリテーション指導士 1名
NST専門療養士 1名
スポーツファーマシスト 2名
日本リウマチ財団登録薬剤師1名
業務内容
調剤室業務
1 内服薬・外用薬調剤
電子カルテと連動した調剤システム(処方監査・自動薬袋作成・自動錠剤分包・散薬監査・水薬監査・外用監査)により、安全かつ効率的に調剤を行っています。
外来は院外処方を基本としていますが、院内対応の医薬品は1階のお薬渡し口で薬剤を交付しています。
2 注射薬調剤
電子カルテと連動した注射薬オーダリングシステムより自動注射薬払い出し装置を用い、入院患者さんを対象に一施用毎の調剤を行っています。トレイのネームプレートに患者名・使用薬品情報を印字し、処方箋とラベルをトレイに入れて払い出します。ラベルにはバーコードが印字されており、注射薬実施時の3点認証に利用されます。
3 医薬品情報提供

医薬品情報管理システムにより、電子カルテ上での薬品検索、医薬品情報の取得が可能です。月1回の更新により最新の情報を提供しています。
また、副作用情報等緊急を要する場合は院内掲示板により情報配信をしています。
他の医療スタッフからの問い合わせ、副作用報告等医薬品情報全般の業務を行っています。
2ヶ月に1回薬事委員会を開催し、新規医薬品の採用を検討しています。
4 院内製剤
業務効率化、看護師業務負担軽減のため約束処方を調整しています。
市販されていない治療や検査に必要な薬剤は、院内特殊製剤として院内の委員会に申請・審査ののち調整・使用をしています。無菌調整が必要な場合は無菌製剤も調整しています。
5 注射薬調整
無菌製剤室のクリーンベンチで高カロリー輸液等の無菌調整を休日も含む毎日行っています。
6 医薬品在庫管理
在庫管理システムにより適切な医薬品の購入、保管、発注を行っています。
各部署への医薬品等の供給は物品管理システムにより効率的に行っています。請求管理、使用管理を把握することができます。
7 麻薬・血液製剤等管理
管理システムを導入し、麻薬や血液製剤の使用管理を行っています。
向精神薬についても、法に基づいた基準と独自の基準により適切な管理を行っています。
8 疑義照会
院外処方せんに関する疑義照会の簡略化について
がん化学療法
外来化学療法室には抗がん剤調製室を設け、2台の安全キャビネットを配置し、入院の抗がん剤も同時に調整しています。休日にも対応しています。
レジメン管理・調製・服薬管理指導を行うとともに、カンファレンスにも参加し情報収集に努めています。検査値や患者さんの状態の観察や聞き取りにより、医師への処方提案も行っています。
レジメンは登録制とし、レジメン審査会を開き、化学療法委員会で承認を得ています。
がん化学療法登録レジメン一覧
病棟業務
1 薬剤管理指導

入院時には初回面談を実施し、持参薬の鑑別、服薬状況の聞き取りを行っています。
服薬指導支援システムへの入力により持参薬情報が電子カルテ端末で共有できます。
ベッドサイドにて薬剤の効果・副作用を確認し、処方提案を行うなど患者さんの情報を医師に伝達共有しています。
2 病棟薬剤業務
患者さんの服薬管理、カンファレンス参加、回診の同行、定数薬管理等の医薬品管理を行っています。
チーム医療

緩和ケアチーム、NST(栄養サポートチーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)、ICT(感染対策チーム)、褥瘡対策、RST(呼吸ケア)、排尿ケアチーム等のカンファレンス、回診に参加して、薬剤師の視点から患者さんの薬物治療を支援しています。また、糖尿病、心臓病リハビリ、抗がん剤治療に関すること等について、薬剤師の立場から指導・提案をおこなっています。
教育・研修・地域連携

薬学教育実務実習を受け入れ、薬剤師の育成を支援しています。
院内での研修会、医薬品勉強会の開催、参加により医薬品情報、薬物療法の情報の取得知識レベルの向上に努めています。また、学会への参加や発表を積極的に行っています。
地域の薬剤師会と合同での勉強会の開催、採用医薬品の情報提供等を行っています。
施設間情報連絡書を用いて、患者さんの必要な情報を提供することにより、患者さんの薬物療法が適切に行われるよう患者情報の共有に努めています。
看護協会の「再就業支援研修会」や、関西国際大学への講師派遣により他職種への教育を支援しています。
がん化学療法登録レジメン一覧
レジメンをご覧いただく際の注意事項
ここで公開するレジメンは、原則院内の「レジメン審査会」で審査され、「化学療法検討委員会」で承認を受けたものです。
このレジメンの公開の対象は、保険薬局薬剤師などの医療機関であり、患者さんや一般の方への情報提供ではありません。
その目的は、保険医療機関との連携を強化し、より質の高いがん治療を提供するものであって、目的外の使用や無断転用は禁止します。
実際の治療での投与量や投与スケジュール等は、患者さんの状態によって変更されます。
肺がんレジメン一覧
食道がんレジメン一覧
胃がんレジメン一覧
大腸がんレジメン一覧
膵がんレジメン一覧
胆道がんレジメン一覧
肝細胞がんレジメン一覧
MSI-H腫瘍レジメン一覧
乳がんレジメン一覧
前立腺がんレジメン一覧
尿路上皮がんレジメン一覧
腎細胞がんレジメン一覧
研修会等に参加される方へ
建物への案内
2021年度研修会は終了しました。次回開催は2022年6月以降の予定です。
調剤薬局の方はこちら
1.がん化学療法服薬情報提供書(トレーシングレポート)<Word版>
2.がん化学療法服薬情報提供書(トレーシングレポート)<PDF版>
3.疑義照会簡略化について
4.院外処方せん疑義照会票
5.トレーシングレポート(服薬情報提供書)
6.施設間情報連絡書
7.調剤過誤報告書
8.医薬品リスト
9.後発医薬品変更報告書(医事管理課へ)