医療の進歩により、出産は何の危険もなく、何の心配もなく、何の苦労もなく生まれてくるものと皆さん考えられていると思います。しかし、実際には、妊娠・出産のうち何らかの治療や検査を必要とする場合があります。当院では、患者さん一人一人を慎重に診察し、異常の早期発見や治療に努めることにより、＜安心して出産できる病院＞であるように、医師・助産師・看護師が診療・指導にあたっています。
外来では、胎児超音波検査など毎回の診察の度に行いますので、多少時間はかかりますが、赤ちゃんがすこやかに発育していく様子をおかあさんに実際にモニターを見てもらいながら説明します(モニターでは、赤ちゃんが目を動かしたり、手を開いたり、顔の表情もよく見えます)。
出産では、分娩進行中は胎児モニターで常に胎児の状態を観察し、安全にスムーズに分娩してもらえるようにしていますが、必要に応じて分娩誘発も行っています。また、当院ではLDRシステムを採用しており、陣痛開始から分娩・産後約２時間までの間を快適で安全な環境ですごしていただくよう完備し、産後は母児同室の個室でプライバシーに配慮した病室です。
当院産婦人科では、夜間・休日も常に産婦人科医師が待機しており、分娩や緊急病変に備えた態勢をとっており、＜安心して出産できる病院＞であるように対応しております。 また、婦人科疾患では、主に経膣手術や縮小手術を取り入れ、できるだけ傷や侵襲の少ない手法を行っています。月経障害や更年期障害などは、一人一人の症状に合うホルモン剤や漢方薬を処方して症状の改善を行います。
産婦人科一般 周産期管理（合併症妊娠、糖尿病、甲状腺機能異常、膠原病など）
婦人科腫瘍、子宮筋腫、卵巣腫瘍などの手術・管理
子宮脱や子宮筋腫の経膣手術、卵巣嚢腫、子宮筋腫など婦人科手術
更年期障害、月経異常、ホルモン補充療法など
安心して出産できる病院を目指して、妊婦検診では毎回超音波検査をし、胎児発育の確認・異常の早期発見を医師が行なっています。 超音波検査は4D機能を装備しており下図（当院の画像です）のように胎児が立体的に映し出されます。（ただし胎児の位置・状態によっては映りにくい場合もあります）
当院ではLDRを完備しており、分娩では入院から出産までを同じ部屋で家族の皆さんとともにリラックスして分娩に臨んでいただけます。（立会い分娩も可能です）
分娩中は胎児監視モニターで常に集中管理しています。胎児に異常があったり、必要な場合には小児科医が分娩に立ち会うこともあります。
婦人科疾患では、特に子宮脱などの経膣手術で腹部切開せずに手術を行いますので術後も回復が早く、ほとんど再発もありません。
子宮筋腫、卵巣嚢腫の手術ではできる限り腹部切開を小さくし術後の傷が目立たないように努めています。
| 氏名 | 補職名 | 卒年 | 資格等 |
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| 西井 弘 (にしい ひろし) |
産婦人科部長兼診療科長 | 1987 |
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