当科では、手術室での業務が中心となっています。全身麻酔の手術は定期・緊急を問わず全例を麻酔科が担当していますが、腰椎麻酔に関しては、リスクが高い症例、穿刺困難な症例あるいは依頼を受けた症例のみ担当しています。
重症患者・術後患者のICU管理に関しては、可能な範囲で対応しています。(ICU当直:週3回)
週に一度、午前中のみペインクリニック外来を行っています。
令和2年4月現在、常勤医は麻酔専門医1名、麻酔科認定医3名、専攻医1名、嘱託医1名の計6名で、神戸大学からの応援医師等、非常勤医師の助けを借りながら、毎日6~7名で切り盛りをしています。
当院には、重症虚血肢、血液浄化、糖尿病、脳卒中・神経、循環器、消化器、リウマチ・膠原病と、7つのセンターがあり、それぞれが地域の中核的役割を担っています。 また、一般外科、整形外科、心臓血管外科、脳神経外科、呼吸器外科をはじめとする外科系診療科、および救急科が充実しています。
それに伴い、行われている手術は多岐にわたり、他の同規模の病院と比較して、循環器系合併症症例の手術や透析患者の手術、時間外緊急手術の頻度が高いのが特徴と言えます。 定期手術だけで過密状態となっている上に、毎日のように、急性腹症、外傷、循環器救急、脳神経外科救急等の緊急手術があります。 その結果、年々全身麻酔手術件数が増加しています。
必然的に、多くの合併症をもつ困難な症例の全身麻酔が多いため、深刻なマンパワー不足の中で、いかに安全に管理するかに主眼を置いています。 毎朝の症例カンファレンスで、問題のある症例について意見交換・情報共有しつつ、安全の確保に努めています。 術後、直接病棟に帰るのではなく、麻酔科医師の判断でICU・HCUに収容することもしばしばです。
術後疼痛管理に関しては、硬膜外麻酔、エコーガイド下各種神経ブロック、PCA(patient controlled analgesia)などを組み合わせて行っています。特に腹部大動脈瘤手術では、前日に硬膜外カテーテルを留置して、良好な術後鎮痛を実現しています。
多職種からなる呼吸サポートチーム(RST)にも関与しており、ICU・HCUにおいて、人工呼吸が長期にわたる症例などの回診・アドバイスなどを可能な範囲で積極的に行っています。
しかし、常勤麻酔医の疲弊が問題となっており、毎週木曜の夜間および隔週の土日は、外部委託(麻酔医派遣業者)を活用せざるを得ないのが実情です。
水曜日 午前 佐藤医師 ※完全予約制
ペインクリニック外来(神戸大学から派遣のペインクリニック専門医による診療)
『重症下肢虚血肢に対する坐骨神経ブロックカテーテル留置に関する研究』に対するご協力のお願い(令和4年3月1日承認)
氏名 | 補職名 | 卒年 | 資格等 |
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武士 昌裕 (たけし まさひろ) |
外科診療部長兼麻酔科部長 | 1987 |
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粟倉 英恵 (あわくら はなえ) |
医長 | 2011 |
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神岡 翼 (かみおか つばさ) |
医長 | 2014 |
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田中 真 (たなか まこと) |
医長 | 2015 |
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内橋 正雄 (うちはし まさお) |
医員 | 2017 |
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秋山 智幹 (あきやま ともき) |
医員 | 2017 |
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北村 参治 (きたむら さんじ) |
嘱託医 | 1972 |
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