中央検査室
概要
北播磨総合医療センター中央検査室は診療支援部の1部門として、臨床検査および生理機能検査に関する業務・教育・研究を行っています。
- 高い信頼性を有する検査結果を提供し、診療に貢献する
- 常に患者サービス向上に努め、快適な受診環境を保持する。
- 最新の医療情報取得および新技術の開発に努める。
組織紹介
採血・採尿室
検体検査室
化学検査、免疫検査
一般検査化学・形態
血液検査・形態
血栓止血検査
輸血検査
細菌検査
病理検査・細胞、組織
生理機能検査室
心電図検査、呼吸機能検査、血圧脈波検査
脳波検査、誘発電位検査、聴力検査他
超音波検査(心臓、腹部、体表、血管他)
配置職員数
常勤25名、非常勤4名、パート勤務4名、受付事務3名
実績等
出版、雑誌
- マカロニサインとは何ですか?:山本義徳、久保田義則、検査と技術、Vol42.No.7、医学書院、2014年7月
- 血管内皮機能検査:久保田義則、山本義徳、Vascular Lab.別冊、Vol.42 No.7、696-699、メディカ出版、2015年7月
- 血管疾患での救急エコー:久保田義則、心エコー 16巻8号、分光堂、2015年8月号
論文
- 特発性慢性寒冷凝集素症におけるカラム凝集法を用いた疾患活動性の評価 日本輸血細胞治療学会誌、第61巻第3号、2015
学会・研究会等発表
- 2014年度:10演題
- 2015年度:3演題(8月31日現在)
講演
- 2014年度:16演題
- 2015年度:13演題(8月31日現在)
学会等認定資格取得技師数
認定資格一覧 (2018/3/1現在)
認定機関 |
認定資格名 |
人数 |
日本臨床細胞学会 |
細胞検査士 |
5 |
日本超音波医学会 |
超音波検査士 |
6 |
循環器 |
4 |
腹部 |
2 |
血管 |
2 |
体表 |
1 |
日本脳神経超音波学会 |
認定脳神経超音波検査士 |
2 |
日本血管診療技師認定機構 |
血管診療技師(CVT) |
3 |
日本検査血液学会 |
認定血液検査技師 |
1 |
検体検査精度管理
日本医師会、日本臨床検査技師会、兵庫県臨床検査技師会主催の精度管理調査に参加し、優秀な成績を得ている。
検査解説
検査解説に関しては、下記項目を参照ください。
- 採血・採尿・喀痰検査の受け方
- 検体検査(血液・化学検査、尿検査、輸血検査、細菌検査、病理検査など)
- 生理機能検査
各種検査参考基準値(正常値)
中央検査室では、外来採血時間の短縮、予約検査の柔軟対応、ホームページによる情報提供などを通じて、患者様の満足度向上に努めておりますが、なお一層の改善のために、意見箱等を利用して声をお聞かせください。
採血・採尿室
- 採血・採尿・喀痰検査は1階16番で受け付けております。
受付時間は午前8時~午後5時までとさせて頂いております。
自動受付装置(説明係駐在)により、順番を調整させて頂いておりますが、検査の種類により呼び出し順が前後する場合がありますので、ご理解ください。
※採血時注意事項
採血は腕からいたしますので、袖の細い服等の着用を避け、肘上まで出しやすい服装をお願いします。
- ご本人確認や、誘導にご協力ください。
- 検査内容により複数本の採血が必要になりますので、ご理解ください。
- 採血に関して、下記に該当する場合はお気軽に担当者にお申し出ください。
・採血時ご気分が悪くなられる方
・消毒薬や手袋にアレルギーがある方
・血液透析中で、シャント血管を確保している方
・乳房切除術を受けられた方
・採血に難渋した経験のある方
・その他、採血に関する疑問
採血は主に腕から行いますが、採血困難な場合には手の甲などから採血させて頂くことがあります。
また、採血に難渋する場合などでは、担当者を替えて再採血をお願いする場合もありますので、ご承知おきください。
採血後、絆創膏にて止血いたしますので、採血部位を揉まずに圧迫ください。(3~5分程度)
止血後、重い荷物を持つなどの負担をかけますと、再出血する場合があります。
採血後に穿刺部の痛みなどの合併症を生じることがあります。
症状が長引く場合は採血室職員に申し出ください。
検査内容や結果判断につきましては、担当医にご確認ください。
- 尿検査の場合は、採尿コップをお渡ししますので、左奥側にあります採尿用トイレを使用し、トイレ内の専用窓口に提出ください。
車椅子の方は車椅子用トイレをご使用ください。
採尿は担当医からの特別な指示がない限り、中間尿(排尿途中の尿:出始めと最後の尿は捨てる)を採取ください。
コップの1/3~半分程度で検査可能です。
※検便方法、採痰方法については所定の説明書に従って採取ください。
- 血液・化学検査、尿・喀痰検査は、採取した検体中の化学成分や細胞成分の分析を行います。
解析する成分により数時間~数日の解析時間を必要とします。
詳細は検体検査解説を参照ください。
- 各種検査参考基準値(正常値)と概説 ※文末一覧を参照ください。
- 生理機能検査は身体が発する様々な各種生体信号を収集・解析・画像化等を行っています。
生理機能検査には多くの検査項目があり、検査の種類により数分~数日を解析時間に頂いております。
不明な点は担当者にお聞きください。
詳細は生理機能検査解説を参照ください。
検体検査
血液生化学検査
血液中のさまざまな成分を分析し、各種疾患の診断や状態把握を行います。
表に1部を紹介。
肝機能 |
AST、ALT、LD など |
腎機能 |
尿素窒素、クレアチニンなど |
糖尿病 |
血糖、HbA1c など |
動脈硬化 |
中性脂肪、コレステロールなど |
免疫血清検査
血液中の微量物質の検出に免疫反応を利用して検査を行います。
細菌やウイルスなどによる感染症や内分泌疾患、腫瘍マーカー検索、薬物濃度検査などが対象となります。
表に1部を紹介。
感染症 |
肝炎ウイルスなど |
内分泌 |
甲状腺ホルモン測定など |
腫瘍関連 |
CEA、AFP、PSA など |
薬物濃度 |
ジゴキシン、バンコマイシンなど |
血液検査
血液中の細胞・液体成分を解析し、感染、炎症、貧血、凝固などに関連する情報を得ます。
尿
尿中に存在する成分を分析して身体の健康状態を検査します。
腎臓・尿路系をはじめとして、幾つかの疾患の発見や経過観察に利用します。
便検査
穿刺液検査
輸血検査
細菌検査
病変部や体液中に存在する細菌やウイルス、かびなどの微生物を検出し、有効薬剤の選択を行います。
病理検査
細胞や組織を詳しく調べ、悪性腫瘍の有無などを調べます。
生理機能検査
多くの検査が予約検査となっております。
予約検査の場合、予約時間を守っていただきますようご協力ください。
遅刻されますと、順番が後回しになることがございます。
絶飲食の検査に関しては服薬方法を主治医にお尋ねください。
予約が不要の検査は、心電図検査、足首上腕血圧脈波検査、聴力検査です。
心電図検査
ベッドに仰向け状態で寝て検査を行います。
両側の手首、足首、胸に電極を付け、数分間記録します。
心臓の電気現象を記録・解析する検査であり、不整脈や心筋梗塞などの情報を得ることができます。
電極の付け外し時に冷たさや軽度の痛みを感じることがあります。
※注意事項
電極を付ける都合上、手首と足首が露出しやすく、上半身が脱衣しやすい服装でお越しください。
検査時間は10~20分です。
足首上腕血圧脈波検査(ABI、PWV)
ベッドに仰向け状態で検査を行います。
両側の腕と足首に検査用カフを装着し、胸にマイクを付け、数分間記録します。
※注意事項
両上腕と両下肢を露出しやすい服装でお越しください。
検査時間は10~20分です。
聴力検査
どのくらいまで小さな音を聞き取れるのかを調べます。
外部の雑音を遮断するために防音室で検査を行います。
数種類の音を聞いていただき難聴の原因や程度を調べます。
検査時間は10~20分です。
トレッドミル検査(運動負荷心電図)
心電図と血圧を観察・記録しながらベルトコンベアの上を歩いていただきます。
この検査により、潜在的な心疾患の検出や運動制限の範囲などを評価することができます。
※注意事項
運動しやすい服装等をご準備ください。
検査時間は30~40分です。
ホルター心電図検査(長時間心電図)
携帯型心電計を24時間胸に装着し、日常生活での不整脈や自覚症状との関連を調べます。
心臓疾患の検出や治療効果判定に使用します。
※注意事項
検査中は入浴・シャワーができません。
検査中の行動や症状を記録ノートに記載ください。
(心電図変化と症状の関連を調べるために必要)
装置取り外しのため、翌日の指定時刻に生理機能検査受付(17番)にお越しください。
検査機器装着・取り外し時間は5~10分です。
長時間連続血圧測定検査
携帯型血圧計を装着し、日常生活での血圧変動を記録します。
血圧関連疾患の検出や治療効果判定に使用します。
※注意事項
検査中は入浴・シャワーができません。
腕まわりのゆったりとした服装(上腕に血圧測定用のカフを巻きやすい服装)でお越しください。
装置取り外しのため、翌日の指定時刻に生理機能検査受付(17番)にお越しください。
検査機器装着・取り外し時間は5~10分です。
呼吸機能検査
肺の大きさや換気能力を調べる検査です。
検査時間は10分~40分です。
肺の症状が無くても、手術前には安全な手術のために肺の機能を調べることがあります。
※注意事項
正確な評価を行うためには、患者さんの協力が必須です。
検査者と呼吸を合わせて最大限努力願います。
神経伝導検査、誘発電位検査
電気刺激、音刺激、光画像刺激などにより身体が反応した信号を受信し、解析します。
神経の障害を客観的に評価するための検査です。
検査時間は30分~60分です。
各種刺激は不快感や痛みを伴うことがあります。
※注意事項
肘や膝が露出しやすい服装でお越しください。
針筋電図検査
検査用の針を筋肉に刺して、詳細な筋肉の電気的情報を収集します。
神経・筋肉疾患の診断に使用します。
検査時間は30分~60分です。
筋肉に針を刺す検査のため、痛みを伴います。
※注意事項
肘や膝が露出しやすい服装でお越しください。
脳波検査
人は脳からの信号によって全身が制御されています。
その際、脳から出される微弱な電気信号を受信し、解析するのが脳波検査です。
検査時間は30分~60分です。
※注意事項
頭皮に電極貼付用クリームを塗布します。
検査終了後、拭き取りいたしますが、洗髪ご希望の方は洗髪室を利用いただけます。
生理機能検査・エコー(超音波)検査
心エコー検査(心臓超音波検査)
経胸壁心エコー検査は、胸の前面に検査装置を当てて、心臓の動きや逆流防止弁の働きなどを評価します。
検査時間は20分~60分です。
※注意事項
上半身を脱衣しやすい服装でお越しください。
経食道心エコー検査
口の中に胃カメラに似た器具を挿入して、食道から心臓を観察する検査です。
心臓の詳細な観察・分析に使用します。
検査時間は20分~60分です。
※注意事項
検査前4時間は絶食です。
安定剤を使用する場合がありますので、検査後・車の運転をご遠慮いただいております。
咽頭麻酔薬を使用するため、検査後2時間は絶飲食をお守りいただき、誤嚥防止に協力をお願いします。
検査2時間以上経過の後に含水を試し、問題なければ飲食ください。
頸動脈エコー検査
頸動脈を中心に検査を行います。
動脈硬化の程度を評価したり、脳への血流状態を評価するために行います。
検査時間は20分~40分です。
※注意事項
首周囲を露出しやすい服装でお越しください。
腎動脈エコー検査
腎動脈を中心に検査を行います。
高血圧の原因検索や腎機能障害の原因検索に使われます。
検査時間は20分~40分です。
※注意事項
検査前4時間の絶飲食をお願いします。
状況に応じて検査装置で圧迫が必要となる場合があり、圧迫感や軽度の痛みを伴うことがあります。
血管エコー検査
四肢動脈・静脈を検査します。
体表から検査装置を当てて血管の疾患を検索・評価します。
検査時間は20分~60分です。
※注意事項
四肢を露出しやすい服装でお越しください。
下着の上に装着する検査用短パンツの用意があります。
腹部エコー検査
腹部臓器を中心に病変の検索や解析を行います。
検査時間は10分~30分です。
状況に応じて検査装置で圧迫が必要となる場合があり、圧迫感や軽度の痛みを伴う場合があります。
※注意事項
検査前4時間の絶食をお願いします。
腹部を露出しやすい服装でお越しください。
甲状腺エコー検査
甲状腺を中心に検査を行います。
検査時間は10分~30分です。
※注意事項
首周囲を検査しますので、露出しやすい服装でお越しください。
乳房エコー検査
乳房を中心に検査を行います。
検査時間は10分~30分です。
※注意事項
上半身を脱衣しやすい服装でお越しください。
その他エコー検査
検査部位が露出しやすい服装でお越しください。
※注意事項
主治医の指示に従ってください。
エコー全般
検査機器を肌に当てる部位には、エコーゼリーの使用が必要です。
エコーゼリーは無害ですが、着衣等に付着すると汚れる場合があります。
着衣等に付着しないよう注意を払っておりますが、検査部位が広く露出できる服装でお越し頂きますようご協力をお願いします。
検査研修
当センターでは各種検査の研修を受け入れております。
現在準備が整っておりますのは、血管エコー検査となっております。
頸動脈、四肢動脈、四肢静脈、腹部大動脈、腎動脈などを研修希望の方は、お問い合わせください。
研修期間や内容、費用等につきまして相談させていただきます。
他の検査項目につきましては、準備が整い次第案内させていただきます。
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